成長し続ける人に共通する姿勢とは
仕事をしていると、同じ経験をしていても大きく成長する人と、なかなか変化につながらない人がいることに気づきます。
能力や知識の差だけでは説明できないその違いは、どこにあるのでしょうか。
私はこれまで管理職として多くのメンバーと関わり、また自分自身もコーチングを受ける中で、その違いの一つに「コーチャビリティ」があると感じています。
今回は、成長し続ける人に共通する「コーチャビリティ」について考えてみたいと思います。
コーチャビリティとは何か
コーチャビリティ(Coachability)とは、簡単に言えば、
「他者からのフィードバックや新しい視点を受け取り、自らの成長につなげる力」
のことです。
ここで大切なのは、コーチャビリティは「素直に言われたことをそのまま受け入れること」ではないという点です。
自分の考えを持ちながらも、
- 別の見方があるかもしれない
- 自分では気づいていないことがあるかもしれない
- ここから学べることがあるかもしれない
と考えられる姿勢です。
管理職になるほど難しくなる
実は、管理職やリーダーになればなるほど、コーチャビリティを保つことは難しくなります。
なぜなら、日常的に
- 判断する
- 指示する
- 教える
- 意思決定する
立場になるからです。
経験を積めば積むほど、自分なりの成功パターンや価値観も形成されていきます。
それ自体は決して悪いことではありません。
しかし、その経験が時として
「自分はもう十分わかっている」
という無意識の思い込みにつながることがあります。
変化の激しい時代においては、過去の成功体験だけでは対応できない場面も増えています。
だからこそ、リーダーほど学び続ける姿勢が求められるのかもしれません。
コーチャビリティが高い人の特徴
私がこれまで出会ってきた中で、成長し続ける人にはいくつか共通点があります。
フィードバックを防御せずに受け止める
耳の痛い意見を聞いたとき、人はつい反論したくなります。
しかし、コーチャビリティが高い人は、まず
「そう見えているのか」
と受け止めます。
すぐに正しいか間違っているかを判断するのではなく、そこから学べることを探そうとします。
わからないことを認められる
リーダーだからといって、すべてを知っている必要はありません。
むしろ、
「それは知らなかった」
「もう少し教えてください」
と言える人ほど、多くを吸収していきます。
自分の成長に責任を持つ
環境や他者のせいにするのではなく、
「自分にできることは何だろう」
と考えられる人は成長が早い傾向があります。
変化の主導権を自分の手に持っているからです。
コーチングとコーチャビリティ
コーチングは、答えを教えてもらう時間ではありません。
対話を通して、
- 自分では気づかなかった視点に出会う
- 思考を整理する
- 本当に大切にしたいことを見つける
ための時間です。
そのため、コーチングの効果を高めるうえでも、コーチャビリティは重要な要素になります。
「今の自分の考えだけが正しい」
ではなく、
「他にも見えていない可能性があるかもしれない」
と思えること。
その姿勢が、新しい行動や変化につながっていきます。
最後に
コーチャビリティは、生まれ持った才能ではありません。
誰もが意識によって高めることのできる力です。
私自身も、コーチングを受ける中で、自分では気づいていなかった思い込みや価値観に何度も出会いました。
そのたびに、自分の視野が少しずつ広がっていったように感じています。
もし最近、
「同じところで悩んでいる気がする」
「成長が止まっているように感じる」
そんな感覚があるなら、一度立ち止まって考えてみてください。
最近受け取ったフィードバックの中で、すぐに否定したくなった言葉はありませんか。
その中に、次の成長へのヒントが隠れているかもしれません。

