なぜ人は伴走者を求めるのか

あなたには、お金を払ってでも誰かの力を借りたいと思った経験はありますか。

資格取得、ダイエット、転職、起業、管理職への挑戦。

今は、本や動画、インターネットを通じて多くの情報が手に入る時代です。知識だけであれば、無料で学べることも少なくありません。

それなのに、なぜ人は先生やコーチ、トレーナーといった伴走者を求めるのでしょうか。

最近、そのことについて考える機会がありました。

自分で進めるものと、伴走者を求めるもの

私自身、あることは一人で学び、あることは先生や伴走者の力を借りています。

例えば英会話や起業については、基本的に本を読んだり情報を集めたりしながら、自分で進めています。起業についても、いわゆる起業塾には通わず、自分で調べながら形にしてきました。

一方で、ピアノやピラティスは継続してレッスンを受けています。

最初は「難しいものには先生が必要で、そうでないものは自分でできるからだろう」と思っていました。

けれど、よく考えてみるとそうでもありません。

起業も決して簡単ではありませんし、英会話も続けることは簡単ではありません。

では、何が違うのでしょうか。

お金を払う理由は「できないから」ではない

考えてみると、私がお金を払っているものにはいくつか共通点がありました。

まず、自分では間違いに気づきにくいこと。

ピアノは、自分では気づかない癖がつくことがあります。ピラティスもフォームが重要で、自己流では思うような効果が出ないことがあります。

次に、正しさが重要なこと。

間違ったやり方が身についてしまうと、後から修正するのに時間がかかります。

そして、継続することそのものが成果につながること。

定期的なレッスンは、上達のための環境づくりにもなっています。

さらに気づいたのは、私が本当に買っているのは、知識や技術ではなく「時間」なのかもしれません。

時間は限られている

ピアノは独学でも上達できるかもしれません。

ピラティスも動画を見ながら続けられるかもしれません。

でも、私はピアノだけをして生きているわけではありません。

仕事もあります。

家族との時間もあります。

読みたい本もありますし、学びたいこともたくさんあります。

だからこそ、試行錯誤そのものを楽しむより、先生から学びながら効率よく上達したいと思うのです。

それは決して楽をしたいからではありません。

限られた時間の中で、より良い成果を得たいからです。

やりたいことがたくさんあるからこそ、試行錯誤に時間を使うものと、誰かの力を借りるものを選びたいと思っています。

管理職やキャリアの悩みも似ている

私はコーチとして、管理職やキャリアについて悩む方のお話を伺うことがあります。

その中で感じるのは、相談に来られる方は決して能力が低いわけではないということです。

むしろ、とても優秀な方が多い。

本を読めば知識は得られます。

経験もあります。

それでも悩むのは、自分では見えないものがあるからです。

判断の癖。

思い込み。

本当は大切にしたいこと。

周囲との関係性。

こうしたものは、一人で考えていると見えにくいことがあります。

だからこそ、対話の時間に価値が生まれるのだと思います。

誰かの力を借りるという選択

私たちは時々、

「自分でやらなければ」

と思いがちです。

けれど、誰かの力を借りることは弱さではありません。

自分の時間をどう使うかという選択でもあります。

人は、一人でできないから伴走者を求めるのではない。

間違いたくない。

より良くなりたい。

続けたい。

遠回りしたくない。

そして、限られた人生の時間を、本当に大切なことに使いたい。

そんな時に、伴走者を求めるのかもしれません。

あなたには、お金を払ってでも誰かの力を借りたいと思うテーマがありますか。

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