誰かとなら続く理由
「一人だと続かないことが、誰かとなら続く。」
そんな経験はありませんか。
そう難しくないと思われそうな、ダイエット、資格の勉強、運動、読書。
始めることはできても、続けることは意外と難しいものです。
「もっと意志が強ければ続くのに。」
そう思ってしまうこともあります。
けれど、それは本当に意志の問題なのでしょうか。
誰かがいるだけで、続けられることがある
最近、クライアントと一緒に読書チャレンジを始めました。
二週間で一冊。
読み終えたら、お互いに感想を共有する。
たったそれだけの約束です。
誰かに管理されるわけでもありません。
宿題があるわけでもありません。
それでも、「読まなきゃ」という義務感ではなく、
「次はどんな話ができるだろう。」
そんな楽しみが生まれます。
誰かがいるだけで、行動は少し変わる。
そして、その小さな積み重ねが、大きな変化につながっていくのだと思います。
「一人で頑張る」が当たり前になっていませんか
私がコーチとして出会う方には、一つ共通点があります。
皆さん、本当によく頑張っています。
責任感が強く、真面目で、人に迷惑をかけたくない。
だから、自分で調べ、自分で考え、自分で答えを出そうとします。
そして、多くの方が限界まで一人で抱え込んでしまいます。
もちろん、その姿勢は素晴らしいことです。
その責任感があるからこそ、周囲から信頼され、大切な役割を任されているのでしょう。
でも、ときどき思うのです。
そこまで一人で頑張らなくてもいいのではないでしょうか。
人は、自分で決めたことに一番力を発揮する
コーチングで私が大切にしているのは、「自発的な動機」です。
人は、「やらされること」よりも、「自分でやりたい」と思ったことの方が、驚くほど力を発揮します。
だからコーチは、
「こうした方がいいですよ。」
と答えを教える人ではありません。
「あなたはどうしたいですか。」
「あなたにとって本当に大切なことは何でしょう。」
そんな問いを通して、その人自身の答えを一緒に見つけていきます。
自分で納得して選んだ道だからこそ、人は困難があっても歩み続けることができます。
コーチは、その伴走者です。
人には、それぞれ得意なことと苦手なことがある
私たちは普段、苦手なことがあれば専門家に相談します。
歯が痛ければ歯科医院へ。
税金のことは税理士へ。
家づくりは建築士へ。
美容室では髪型を相談し、洋服選びを手伝ってもらうこともあります。
そして私は、占いも好きです。
少し迷ったときや、新しい一年を迎えるときに占いへ行くと、「そんな見方もあるのか」と視野が広がったり、「よし、やってみよう」と前向きな気持ちになれたりします。
私たちは案外、日常のさまざまな場面で誰かの力を借りながら生きています。
それなのに、仕事や人生のことになると、
「これは自分で何とかしなければ。」
と思ってしまう方が少なくありません。
でも、人にはそれぞれ得意なことも、苦手なこともあります。
一人で頑張ることは素晴らしいこと。
でも、必要なときに人を頼ることも、同じくらい大切な力だと私は思っています。
AIにも、本にも、コーチにも、それぞれ役割がある
最近は、AIに相談する方も増えました。
私自身も、情報を調べたり、文章を整理したりするときにはAIをよく活用しています。
知識を得たり、考えを広げたりするには、本当に心強い存在です。
本もまた、先人たちの知恵や経験を教えてくれます。
では、コーチは何をするのでしょうか。
コーチが向き合うのは、知識ではなく「その人自身」です。
「やった方がいいと分かっているのに動けない。」
「頭では理解しているのに、気持ちが追いつかない。」
そんな場面では、知識だけでは前へ進めないことがあります。
人は感情のある存在です。
そして、一人ひとり考え方や行動のクセ、得意なこと、苦手なことも違います。
私はコーチングに加え、脳傾向性診断も活用しながら、その方がどのような思考パターンを持ち、どんな環境で力を発揮しやすいのかを一緒に整理しています。
例えば、「決められない」という悩み一つとっても、その背景は人によって異なります。
慎重に情報を集めたい人。
周囲との調和を大切にしたい人。
新しい可能性を考えることが得意な人。
同じアドバイスが、すべての人に当てはまるわけではありません。
だから私は、「正解」を伝えるのではなく、その人らしい進み方を一緒に見つけていきたいと思っています。
コーチングを、もっと身近な存在に
私はAIも活用します。
本も読みます。
専門家にも相談します。
一人ですべてを抱え込む必要はないと思っているからです。
知識を得るなら、本やAI。
専門的な判断なら、その分野の専門家。
そして、
「私は本当はどうしたいのだろう。」
「私らしい一歩は何だろう。」
そんな問いと向き合う時間には、コーチという選択肢があります。
占いに行くような感覚で。
美容室で相談するような感覚で。
「今日は少し考えを整理したいから、コーチと話してみよう。」
そんなふうに、コーチングがもっと日常の選択肢の一つになったら嬉しいと思っています。
一人で頑張れることは、とても素晴らしいことです。
でも、一人で頑張り続けなければならない人生である必要はありません。
必要なときには頼り、必要なときには誰かを支える。
そんな関係の中で、人は安心して挑戦し、自分らしく成長していける。
私は、そう信じています。
あなたは今、一人で頑張りすぎていませんか。

